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■パグの特徴
威厳ある風格の中にもコミカルな表情が見え隠れするパグは、愛情深く、遊び好きで、共に生活するパートナーとして理想的な犬種といえます。少々頑固な時もありますが、基本的には快活で、はしゃぎ回ったり、人の気を引いたりと天真爛漫に行動し、人を気持ちよくさせたり喜ばせたりするのが大好きです。
■パグのルーツ
パグはこれまでに、さまざまな名前で呼ばれてきました。オランダでは鼻をブーブー鳴らす習性から「モプスホンド(おどけた犬)」、ドイツでは「モプス(しかめっ面)」、そしてイギリスでは「ダッチ・パグ」「チャイニーズ・パグ」といった具合にバラエティに富んだものでした。パグという名前の由来もいろいろで、この犬の頭の形が握りこぶしに似ていたことから、ラテン語の「パグナス(握りこぶし)」を起源にしたという説や、18世紀に流行したパグモンキー(しし鼻の猿)「マーモセット」に似ているところから由来したという説などがあります。
名前にまつわる説はいろいろと憶測が飛び交っていますが、「小さくても盛りだくさん!」という言葉がふさわしい犬種であることは間違いありません。
祖先犬がマスティフ系ではないかと考えられているため、パグはAKCのトイ・グループからはずされています。正確な祖先犬についてはわかっていませんが、パグには多くの点でマスティフ系特有の性質が見られます。
パグは、何世紀も前に、アジアのチベットで仏教僧たちにペットとして可愛がられ、小型化された種のひとつだと考えられています。中国では、顔のしわがこの犬種の本質的な特徴とされました。パグの額にある縦のしわが中国語の漢字の「皇」に似ていたため、「皇の印」と呼んでいたともいわれているほどです。
その後パグは、オランダの東インド貿易会社によって、オランダに持ち込まれたと考えられています。そして、すぐに人気を集めることになりました。1572 年、スペインの兵士がウィリアム王子を暗殺しようと近づいた際、吠えて知らせたことで王子の命を救ったため、王家公認の犬として知られることになりました。
1790年頃にはフランスでも人気を集めます。ナポレオンの妻、ジョゼフィーヌは拘束された際、彼女の愛犬であったパグを使ってメッセージをナポレオンに伝えたといわれています。
パグが初めてイギリスへ輸入されたのはヴィクトリア朝時代のことでした。1886年に何頭かのパグが、中国からイギリスに持ち込まれ、当時まで人気だったキング・チャールズ・スパニエルに取って代わって、裕福な層の愛犬家から絶大な人気を得るようになりました。ヴィクトリア朝時代のパグは、そのしわのある顔を強調するために、耳の先を切る「断耳」をしていました。
アメリカでは1885年にAKCに登録され、それ以来、ペットとして、またショードッグとして、安定した人気を誇っています。
■パグの標準の大きさ
体高25~28cm
体重6.5~8kg
■健康について
特に気をつけたい病気:熱射病、皮膚疾患
気をつけたい病気:軟口蓋過長、鼻腔狹窄、膝蓋骨脱臼、眼瞼内反症、股関節形成不全
たまにみられる病気:てんかん
しておきたい検査: 眼科検査
寿命:12~15歳
注意:皮膚炎になりやすいので定期的にしわを清潔に保つことが必要。心臓が弱く、麻酔に敏感。
角膜が傷つきやすく、肥満になりやすい。
■手入れについて
短く滑らかな被毛なので手入れは簡単。体臭も少なく日常は運動後などに、適温の蒸しタオルなどで体を拭いて皮膚を清潔に保つ。鼻の上など、餌の食べかすがたまりやすいシワの間は丹念に拭く必要があります。ただし、あまりしつこく手入れをするとそれを嫌がるようになるので手早く行って下さい。ブラッシングには皮膚を傷めない用具が必要で、毛ヅヤが出る獣毛ブラシがおすすめ。シャンプーは1ヵ月に1度程度が目安です。耳の掃除はイヤーローションに浸した綿棒などでやさしく行って下さい。
■飼い方の注意事項など
無駄吠えが少なくマンションでの飼育も問題ありません。暑さ・寒さに弱いので温度管理は必須です。体温調節が苦手なので、高温多湿の夏場は涼しい環境での飼育を。また呼吸の乱れには要注意が必要です。
毎日散歩に連れ出し、活発に遊ばせて適度な運動をさせる必要があります。また、暑さと高い湿気に弱いので、あまり長時間屋外で過ごさせない方がよいでしょう。 ゼーゼーと音を立てて呼吸し、いびきをかくのが特徴的です。
■しつけ
物覚えは早いほうですがプライドが高く頑固な面があるので、しつけは時間がかかります。大好きなおもちゃなどで気を引くなど工夫が必要です。
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